NUKO NUKOの迷子札は、大量スピード生産が可能な機械刻印とは異なり、完全手作りのため、非常に手間暇がかかります。その代わり、温もり溢れるおしゃれな仕上がりは唯一無二です。今回は、迷子札が出来るまでと作成例を、読み物として少しご紹介します。

製造工程

迷子札をマスキングテープで固定し、裏面の電話番号を打刻する位置を慎重に決めたら、ハンマーで打刻していきます。文字間隔や角度を調整しながら一文字ずつ打刻していくので、かなり神経を使う作業です。素材により、2～3回叩いて溝を作ります。力んでしまい、うっかりズレてしまうと・・・迷子札そのものを廃棄＋イチからやり直しです😹電話番号の最後の一文字でやらかしてしまったりしたら、本当にショックで・・・。
電話番号の刻印が無事終わったら、番号の最初と最後をマーカーなどでつないで、表面の中心位置を割り出し、水平・垂直のラインをマーキングします。名前の文字数とフォントから、刻印間隔を計算し（またはエラー品を使って打刻位置の割り出し）、一文字ずつ同様に打刻していきます。文字数が多いとなかなかシビアな仕上げとなるので、かなり神経をすり減らします(；´∀｀) （※この時も、ズレるとやり直しとなるので、ミスった時は絶望的な気持ちに・・・。）
無事打刻出来たら、迷子札のリングを通す穴の位置をマーキングします。マーキングした部分にホールパンチを当てて穴をあけます。
表・裏、両面からハンマーで叩いて圧力が掛かっているので、文字を打刻した部分は凸凹が出来ております。その凹凸を、サンドペーパーで丁寧に磨いて平らにしていきます。粗目で磨いてほぼ平らになったら、細目でヘアラインが目立たないようにしていきます。実は、この工程が結構根気のいる作業です。
ある程度磨き終わったら、油性マーカーで打刻した文字にスミ入れをしていきます。結構大胆に、はみ出るようにしっかりインクを満たしたら、ポリッシュパッドを使って磨き、はみ出したインクごと拭き取っていきます。必要に応じて追いスミ入れをし、見栄えよく整えていきます。
裏表、問題なくスミ入れが出来たら、二重リングを通して迷子札は完成です。
台紙にリボンを通し、迷子札をセットしたら完パケとなります。

以上の工程を経て、お客様の手元にお届けとなります。

いかがでしたでしょうか！？文書では、サラッとまとめておりますが、実際の作業工程は思いの外、複雑です。通常業務と平行して、なるべくミスなく、丁寧に、集中して製造することになるので、時間との戦いでもあります。打刻のみの日、磨きの日、スミ入れ仕上げの日、のように、同じ工程である程度の数量をまとめて、効率よく作業を進めるよう工夫しております。

本当のところ、ひとつ作るのに5000円くらいと取らないと割に合わないのですが・・・

大サービス提供商品です！

最近仕上げた一部をご紹介します。

2021.07